Shonandai Gallery 〔六本木〕
Room C 井手菜穂 展   Room D 喜久田尚美 展▼


2018.4.18(Wed)~4.26(Thu)
Naomi Kikuta
喜久田尚美 展 -NELLA FANTASIA-
※会期中無休
12:00~19:00(最終日17:00まで)


メタリックな背景に堂々と描かれる喜久田尚美のパフェはどれも、ファンタジックな要素が散りばめられ、華やかに盛り付けされています。記憶とは、あやふやで断片的なものだけれど、空想の世界では不完全な記憶の中の自分を自然な形で受け入れ、何の矛盾も感じずに自由に漂う事ができると喜久田は言います。
空想に浸った後はほんの少し心持ちが違う自分をみつけられるのではと、子供の頃に好きだったパフェを空想の世界への鍵と見立て、様々な物語の詰まったパフェを発表いたします。
これまで制作を続けている金魚シリーズに加え、新作群をお楽しみください。

Artist's statement
パフェの語源はフランス語のparfait。完全な(デザート)という意味であるらしい。
けれど、私の描くパフェは寧ろ不完全で、あり得ないパフェだ。
視覚を介し、冷たくて甘いという味覚を認知する直前に、食べることの出来ないものに感覚を攪拌させられるだろう。戸惑いから、この物語は始まる。
遠い記憶の中の会話、好きだった曲、雨音、波音、ミツバチの羽音、ザラッとした、あるいはなめらかな、あるいは温かな感触、苦手だった味、子どもの頃に読んだお伽噺、木漏れ日の眩しさ、行ってみたいと憬れた場所、驚きと悲しみと喜び・・・数え切れない感覚が浮かんでは消えるだろう。
それは、記憶を辿るというより、空想の世界に迷い込むというほうが良い。人の記憶とは全くあやふやで断片的なものだ。けれど空想の世界では、人は不完全な記憶の中の自分を自然な形で受け入れ、なんの矛盾も感じず自由に漂う事が出来る。
子どもの頃、好きだったパフェ。子どもの頃好きだった空想の世界がここにある。
そして空想の世界から現実に戻った時、ほんの少し心持ちの違う自分を見つけられるかも知れない。
アイスクリームは空想の世界への鍵なのだ。

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